サーバ資産はそのままに、クライアント機能を最新技術で刷新

プロジェクトの目的
Purpose
  • クライアント機能を刷新し、時代に即した製品としてバージョンアップを行う
抱えていた課題
Subject
  • 仕様書の存在しないクライアント機能
  • UIの性能問題
仕様書の存在しないクライアント機能
システムを通じて設計書がほぼ存在していなかったため、ソースから仕様を把握する必要がありました。また、パッケージとして開発されたものであったため、UI部分は構造も複雑でソースの分量も相応にあったため解析や移行に時間がかかることは目に見えていました。そこで、効率よく、かつ機能性を落とさない移行方針を検討し、移行のためのFW開発を行いました。このFWを利用することにより、UIを最新技術で構築しつつ、機能性を保持することに成功しました。 また、その際にかねてより問題視されていた、クライアントPCへのツールインストールも廃止し、全てブラウザ機能で完結させることにより、導入環境の制限が軽減され、さらに製品価値を高めることが出来ました。 既にお使いの企業様のバージョンアップだけではなく、新規に導入いただける企業様も増え、パッケージベンダー様の売上増加を実現することが出来ました。
UIの性能問題
この製品はSaaSとして提供しており、かつ大量データを取り扱うものだったため、開発する中でクライアントの表示性能が重要な課題となりました。UIの機能性を上げるために導入したコンポーネントは、大量データの表示時に性能劣化を招くことが発覚したため、コンポーネントの利用を最小限とし、独自に表示処理を構築することにより劇的に性能を改善することが出来ました。 これにより、サーバ側で処理されたデータを、リアルタイムにストレスなく表示することを実現しました。技術の刷新だけでなく、使い勝手の向上にも寄与し、非常に意義のあるバージョンアップを実現しました。
レガシーシステムの本当の意味でのバージョンアップ
長く稼働しているシステムは、多くの企業様で存在しています。そういったシステムをゼロから刷新し、最新技術で作り直すことも業務改善として有効な方法であります。しかし、そういったアプローチだけではなく、お客様が培ってこられた様々な知識・経験が詰め込まれた従来のシステム・仕組みを、本当の意味でバージョンアップすることが必要と考えています。 必要な部分はしっかり残し、新しくするべきところを大胆に刷新する。そうすることで、お客様のビジネスをより良くすることを目指し続けて、レガシーシステムを本当の意味で価値あるものへとバージョンアップしていきます。